人生の教科書となったチャンピックス

ここ15~10年前くらいの間で喫煙室が設備されたり、駅のホームでも喫煙スペースが設けられたりして、タバコを吸うことが特別視されています。
タバコを吸う人にとっては気分転換や、もっと言うと快楽を得ることになりますが、それ以外に煙を体内に取り込むことで健康に良いことは何もありません。
そして、タバコから立ち昇る煙を周りの人が吸う方が体に悪いと話題になったのは、20年くらい前かと記憶しています。
かく言う私も禁煙者であり、今では宴会や飲み会の席で服や頭に染み付くタバコの臭いすら気にする状態です。
30年来のヘビースモーカーだった私がすっぱりタバコをやめられたわけではありません。
タバコをやめようと思い立って10本以上残っていたタバコの箱を捨て去り、1週間経つと衝動に負けタバコをくわえていたことが2度3度ありました。
そんなときネットで偶然知ったのが、チャンピックスでした。
CMなどで禁煙はお医者さんでとか、治療が必要ですなど、言っていますがそんなたいそうなことはなく、いつでもやめれるはずと思っていました。
娘が大きくなりタバコの臭いがくさいと言い出したことをきっかけにやめようと決心しましたが、考えが甘かったようです。
早速チャンピックスの治療を受けることにしました。
風邪を引いたときにもらう錠剤の薬みたいなもので、薬をもらって1~3日目は食後1日1回、4日目~12週間は朝夕食後2回を続けるだけですが、ユニークなのが薬をもらってすぐに禁煙に入るのではなく、1週間目からスタートするところです。
説明ではタバコを吸っても、おいしいと思わなくすることでタバコを拒否するとありましたが、1週間目に吸った味はなんとなく受け付けなかった気がします。
チャンピックスを服用するうえで注意されたのが副作用で吐き気や、頭痛、便秘になると言われましたが、私の場合特にそういった症状はありませんでした。
1ヶ月を迎える頃には、以前感じなかった、見知らぬ人とすれ違っただけでも、タバコを吸う人か吸わない人かがわかりました。
なにより嬉しかったことは、食べ物の味がおいしいと感じるようになったことです。
そのせいか少し体重が増えましたが、それを意識して運動やスポーツをしてもタバコを吸っていた頃と比べて息が上がらなくなりました。
そのまま難なく12週間を終え、見事禁煙に成功しはや2年が経ちます。
子供の頃風邪を引いたり、社会人になって風邪を引いて病院に行き、薬を1週間分もらっても2、3日で治ってしまうので、全て飲まずに途中でやめてしまいましたが、12週間分最後まで飲み干したのは、うがい薬も含めてこのチャンピックスが初めてです。
それからというもの、医者からもらった薬は治ってもなくなるまで飲み切るという、当たり前の教訓を娘達にも自信を持って教えています。
チャンピックスは禁煙治療だけでなく、人生の楽しみ方や、薬との付き合い方まで教えてくれた私の教科書なのかもしれません。

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